患者による患者のための患者学
「日本ウェラー・ザン・ウェル学会」は、次のことを自らの使命とし、それを果たすために必要な、あらゆる努力と研鑽を積む。(なお、以下に言う医者とは、研究者も含め、広く医療関係従事者を指す)。
医療の長い歴史において、両者の間には、医者が患者を教え導くという一方向しか存在せず、このことがガン医療を著しく歪めてきた。
そこで本学会は、両者が、互いから学び合い、互いを啓発し合う場を用意する。すなわち、医者は患者のシンクタンクとして正しい情報を、患者は医者の学びのため、自らの治す知恵と実体験を提供するのである。
多くの患者は、自らの責任を放棄し、すべてを医者任せにしながら、医者を非難し彼等が変わることを求めてきた。しかし、まず変わるべきは、そんな患者自身である。
医者は、権威と情報操作によって患者を意のままに従わせてきた。しかし今、現代ガン医療は袋小路に迷い込み、多くの医者が苦しんでいる。
そこから脱却する道は一つ。三大療法一辺倒では〈治らない〉という冷厳な現実に学び、そこから、自らを変えていく勇気を持つことである。本学会は、患者も医者も、ただの一人も責めることなく、ひたすら自ら改める努力を促してゆく。
いかなる治療法を採用しようとも、最終的に免疫力(自然治癒力)が十全に働かない限り、どんな病も治癒しない。また、ガンの自然退縮が示す通り、免疫力が十分に働きさえすれば、あらゆる病は治癒に向かう。
従って本学会は、ガン治療とその研究の基本を、あくまでも免疫力を高めることに置く。
〈ウェラー・ザン・ウェルを実現した元患者〉こそ、病が、人生と命を癒すプロセスであることを、最も理想的かつ具体的に体現している。
従って本学会は、彼等を一人でも多く生み出すことを目指し、そのことによって、三大療法の袋小路で苦しむ医者と患者双方を〈共に勝つ道〉へと導きたい。
病が癒しのプロセスである様に、現代医療の病める姿もまた、新しい医療誕生に至る癒しのプロセスである。病が最も極まった今、その瞬間は目前に迫ってきた。
本学会は、その自然の流れを後押しすることにより、新しい時代のパイオニアとならねばならない。