患者による患者のための患者学

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ネットワーク構築

本学会は、ネットワークを以下の五つの層において構築していく

第一の層・・・学会、NPO 法人ガンの患者学研究所、患者のネットワーク。

たとえば、学会の専門的研究成果は〈楽譜〉。ガンの患者学研究所は、〈指揮者〉。患者は〈演奏家〉。

楽譜とは、研究論文。それを優しくひも解き、実践のレベルに落とし込み、手引きをする指揮者が、ガンの患者学研究所。そして、自らの人生において実践し、ウェラー・ザン・ウェルの感動を生み出すのが、患者という演奏家である。

このネットワーク構築によって、〈研究→実践→新たな治ったさんの誕生→さらなる研究〉という拡大再生産のサイクルが保証され、本学会の、他に類を見ない存在意義が膨らんでくるだろう。

第二の層・・・学会、各種の医療従事者相互のネットワーク。

身体を診る人たち。心に働きかける人たち。見える世界と見えない世界。医療は、実に広大な裾野を持っている。ジャンルを越え、哲学を越え、専門言語の違いを越えて、互いが互いに学び育て合う・・・本学会は、そんなネットワークの構築によって、予定調和的な既存の枠組を越えていく。

第三の層・・・学会、全国のガン患者グルーブのネットワーク。

患者グループの大多数は、三大療法一辺倒の枠内にとどまり、〈治す〉ことを目指してはいないかに見える。しかし本学会は粘り強く彼等との相互理解を深め、患者団体の大同団結を呼びかけていく。

第四の層・・・学会、マスコミのネットワーク。

先述の様な〈情報格差〉の大きな原因の一つは、マスコミ報道の偏りにある。しかし彼等を責めてはいけない。彼等もまたより大きな力によって、〈目隠し〉されてきたからである。そこで本学会では、継続的にマスコミ関係者との研究会を持つことにより互いの理解を深め、彼等自らが〈目隠し〉をとる手助けをする

第五の層・・・学会、海外の患者団体とのネットワーク。

ウェラー・ザン・ウエル。本学会は、西洋に生まれたこの言葉を、単なるスローガンではなく、豊かな実質を持った大きな果実に育て、海外に逆輸出する。

西洋医学か代替療法か、あるいは統合医療かという治療法の枠組みからばかり論じられがちなガン医療を、〈病の意味〉という視点から根本的に捉えなおし、広く世界の患者との〈いのちのネットワーク〉を構築したい。